第21話 息子から教わること。

2009年09月15日

息子は22歳になった。
生まれてから小学5年生までは専業主婦だった私はまさに母子密着であった。

どこにいくのも一緒。

さすがに、高学年になると友達と遊ぶ時間が多くなったが、母子の友人がよく家に訪ねてきたりもした。

人の出入りも多かったので、夕方「鍋にする?」といって5~6人時には7~8人で
夕ご飯をたべたものだ。

それほどに、にぎやかな中で息子は育った。


その上、お父さんの仕事の関係で、その時は私はまだプログラムを受けていなかったが
スタッフと一緒に母と子は共にスタッフ研修に同行させていただいたのだ。

ハワイのコンドミニアムやニューヨークスクエアで年末のカウントダウン、
ディズニーランド等、いく先々で必ずシェアタイムがあった

数々の会話を重ねてきた。

息子は本当にたくさんの人から愛されていたのだ。

端で見ていて、すばらしい財産だなぁと思ったもんだ。

ところが最近会話する機会があって、その前にも常々おばあちゃんにもらしていたが
「僕は孤独で、寂しかったんだ。」と言っているのだ。

「こんなことも、あんなこともあってあなたはどんなに人に囲まれ、愛されていたか」と言っても
覚えていないと言う。


実は、彼が小5の時 生活が一変した。

田ぐり庵が立ち上がり、大丸デパートに店舗を構えることになり、専業主婦だった私は
朝から閉店まで関わる事になったのだ

わたしも、自分の母がその当時 不治の病と言われた結核にかかり療養生活に入ったため
小学校の入学式に来てもらえなかった
その時はおばあちゃんが来てくれたらしいのだが、前後の記憶が全くない

人間は、自分の聞き耳でしか聞かないし、見たいようにしか見ないのだ。


自分の内側の会話は事実とは違っている事も多いと思う。



だからこそ、直視することを恐れずにちゃんと向き合って会話を完了させ
新たな、ことばを創作することができるのだ。



息子の中には突然の孤独感だけを残してしまった。


その当時、話し合う事の重大さを知らなかった私はやるっきゃないと突っ走って、
息子と向き合って会話をしなかったつけなのだ。

会話の重大さを息子から教わる。






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Posted by nagai@福岡 at 08:00 │母としての目覚め