第2話 喜びの日々

2009年05月05日

私は結婚してから、おもしろい事も、大変な事も
いろいろ体験してきた。

ご主人様が美食家だったので、折に触れいろんな店に連れていってもらったものだ。


地中海クラブ(クラブメッド)と言って世界的なリゾート地を知ったのもこの頃で
ニューカレドニアやフィージー島で南の島を堪能もした。

経営のサポートをするというのはなかなか大変であるが、
それもまた充実した時間だったといえる。

充分に幸せだったのだ。

ところが、何分の内なる奥に何かうまらないものを
感知していたのである。
それすらも何かわからないエネルギーがあるようなないような・・・・
といった感覚であった。



今、会話科学に出会ってみれば
それが何だったかは、明確なのだ。

「自分が何者かわかっていない。」

「お金儲けが成功とばくぜんとは考えているが、いったい何処に向かっていいのか
まるでわかってない。」

「人間として生まれた真意」

そんなこと、思ってもいなかったのだ。

ところが、こういうことがわかっていなくても
我が子が生まれてきた時、大変化が起きた
心の奥深くのスースーと風が吹いていたものがピタリととまった。


それほどに満たされ、充足された恍惚感であった。

実際には、3時間おきのおっぱい、おしめの取替え
そして、お風呂・・・。

冬の寒い日の授乳は大変なはずなのだが、一つ一つが喜びであった

生まれてきただけで、子供は親にはかりしれないを与えてくれる


子供の成長とかわいらしさはそれだけで
親孝行とも言われるが
存在そのものが、周りを力付けてくれるエネルギーは
赤ん坊の凄みだと思う。




正文が3ヶ月の頃、私のおっぱいは出なくなった。
すぐに、粉ミルクを買いに走ったが

なんと、正文君はミルクを決して飲もうとはしなかったのだ。

哺乳瓶の先を舌でプイッとはじき出してしまう。
瓶先をいろいろ試してもダメだった。

母親としておっぱいを出し続ける試練が始まり、歩き出す1歳2ヶ月まで続いた。

これもまた、私に母親として成長させてくれたことである。



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Posted by nagai@福岡 at 08:00 │母としての目覚め